はじめに閲覧されるべきもの

大切なことを書いたり、書かなかったりします。

飛行機内に持ち込まない方が良いたった1つのもの

Imagine there's no countries.
It isn't hard to do.

想像してごらん。国境のない世界を。
そんなに難しくないさ。


2001年9月のアメリカ同時多発テロ事件以降、
空港の出国審査や手荷物検査は
以前と比べて厳重になりました。


そのころの僕は、丁度タイミング悪く、
(半強制的に)世界各国を飛び回っていたところで。

英国印度香港中国豪州米国
一体どの国だったのか、何故か記憶がないのですが、
僕は出国検査時に捕まったことがあります。


どこの国際空港にもある門のような形をしたボディーチェック用の金属探知機。
もう何度もくぐってきたその門が、
その日に限ってブザーを鳴らしたのです。

『ベルトのバックルでも反応したかな?』と思っている間に、
僕はハーマイオニー似の小柄な女性の空港職員につかまれました。


彼女の手は白い手袋のせいか、
ひんやりと冷たく、
僕はドキッとしたのを覚えています。


ハーマイオニーは僕に向かって悪戯っぽく微笑むと、
ハンドサイズの小型金属探知機で僕の体を
嘗めるようにチェックを始めました。


その数秒後、
彼女の白く細い手が、
そっと僕のズボンに触れ、
僕のポケットをまさぐり始めました。


えっ…
ちょ…
ダメェ…
そ、そんなにしたら…
僕のハリーポッターが…
ホグワーツ魔法魔術学校に入学しちゃうよ…
と思った瞬間、
彼女は僕のポケットから何かを取り出しました。


その刹那、
それまでカラーだった空港内の景色が一変して色を失い、
確かに時間が止まったのです。


そして、時は動き出す。


ゆっくりと時間が流れ始める中で、
彼女と僕はゆっくりと会話を始めました。


「What is this ?」 (これは何ですか?)


「This is a condom.」 (これはコンドームです。)


「Wao!」 (ワオ!)


そのときのハーマイオニーの「ワオ!」という声は
今でも僕の脳裏に焼き付いています。


える しっているか
くうこう の きんぞくたんちき は
ポケットティッシュ の ナイロンぶくろ や
コンドーム に はんのう する


金属探知機の基本構造は振動子とコイルから成っており、
電磁誘導を利用して金属の有無を探知します。
そのため、金属ではない絶縁体であっても
ポケットティッシュの袋や、革の名刺入れのように静電気が帯電するものには
金属探知機が反応することがあるのです。


そのときのハーマイオニーの何とも言えない笑顔が
今でも僕は忘れられません。


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僕の脳内Facebookに数行のログが表示された後、
どうやって家に帰ったのかも良く覚えていませんが、
それ以来、記憶が曖昧なまま、現在に至ります。


今、改めて振り返ってみても、
何でそんなものを持ってたのか未だに解らないのですが…。
少なくとも、当時の僕が、
人種や国籍で人を判断しない博愛主義者であったことは間違いありません。

Imagine there's no countries.
It isn't hard to do.

想像してごらん。国境のない世界を。
そんなに難しくないさ。